魚の腐ったにおいの対処策

今日は水産加工場などで多く発生する「魚の腐ったにおい」の対処策についてです。「魚の腐ったにおい」とはアミン臭であり、なかでもトリメチルアミンは極めて低濃度でも明確ににおう物質のため、悪臭苦情の原因となりやすい物質です。水産加工場の周辺住民からの臭気苦情はほぼまちがいなくトリメチルアミンを中心としたアミン臭が原因と思われます。このアミン臭はアルカリ性の物質のため、対処策としては酸による中和反応を利用すると非常によく脱臭することができます。ただし脱臭性能が不十分の場合、微量でもにおいがしてしまうため、確実に脱臭する必要があります。

 余談ですが鯵やカツオの刺身にレモン汁を振りかけて食べるのは、実は青魚の生臭いにおいをレモン汁の酸で中和して臭いを脱臭して食べているということです。我々知らず知らずのうちにやっていることが実は脱臭装置と同じ手法なのに驚きます。

 弊社にご相談のあった水産加工関連工場のお客様の場合、事前の臭気環境アセスメントの結果、悪臭苦情原因物質がこのアミン臭と判明したため、アルカリ性臭気に対応する化学吸着剤「ケミカルフィルタ」をご提案させていただきました。

 弊社では可搬式の小型デモテスト機を所有しており、工場に持ち込んで実ガスによる脱臭テストを実施いたしました。その結果、95%以上の脱臭効果が確認され実機の導入となりました。

 

 

画像1

お客様の工場には排気ダクトを新設していただき「ケミカルフィルタ脱臭装置」を納入させていただきました。排気中には粉じんが多く含まれるため、吸着剤の前段にプレフィルタを多段設置して除塵を行い、アミン臭は専用の吸着剤で高効率で脱臭することが可能となりました。設置後の臭気測定においても工場立地の悪臭防止規制値をはるかに下回る脱臭効果が確認されました。

 この「ケミカルフィルタ脱臭装置」は搭載する吸着剤を変更するだけで、幅広い臭気に対応することができるため、我々臭気対策コンサルタントとしては非常に重宝する脱臭手法です。「魚の腐ったにおい」でお困りのお客様はぜひご検討くださるようお願いいたします。

画像2
ブログ「におい見聞録」一覧へ戻る

工場の脱臭装置なら、専門企業のテクノメディカルにお任せください