汚水処理槽からのにおいの対策

 最近、都市部における汚水臭気の問題のお問合せをいただくことがありますので解決事例をご紹介いたします。

 通常、大きな商業施設等は公共下水道に汚水を放流する前に自前の汚水処理施設で下水道放流基準値まで浄化しています。処理の方法としては、汚水を曝気して水中の微生物により汚濁物質を生分解しています。その際どうしても汚水のにおいを排気する必要があります。汚水のにおいの主成分は硫黄系のにおいであり、人間が嫌がるにおいのため、臭気のクレームが発生することがあります。

 最近の事例では排水処理場の排気口が施設の駐車場にあり、排気のにおいが駐車場から施設内に流入してクレームが発生しておりました。臭気の発生を観察すると処理場内の汚泥抜取時に最も臭気が高く高濃度の硫黄系臭気の発生が認められました。こういった場合の対策としては2つの方法があります。一つは排気ダクトに硫黄系臭気成分の吸着に特化した「ケミカルフィルタ」を設置し、吸着脱臭する方法があります。この現場ではテスト装置を排気口近傍に設置して脱臭効果を確認したうえ、排気ダクト中間部に「ケミカルフィルタ」を設置して対策をしました。設置後は排気口での臭気がほぼ無臭になりました。

 

 

 

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もう一つの対策が特殊散気管「アクアブラスター」の設置です。こちらは前述の方法に比べると根本対策になります。臭気クレームの発生している汚水処理施設は、汚水槽への曝気による酸素供給量が不足して微生物が硫酸イオン等で呼吸することにより発生する硫化水素が問題となっているケースがほとんどです。「アクアブラスター」は水中の溶存酸素を増やすことと、水槽内を拡販することにより微生物呼吸を酸素呼吸へ変化させ、硫化水素の発生をほぼゼロにすることが可能です。また副次的な効果として排水処理で発生する汚泥量を減容することができます。これにより年間の汚泥処理費用も低減させることが可能です。

 導入については専用の実験機を用い、実際の汚水を72時間曝気し水質データを得ることで実機導入時の効果想定を行うことができます。下記写真は実際のテストの様子ですが、いわゆる汚水臭は全くしなくなることに驚きます。硫化水素の発生をゼロにできると汚水処理場内に設置された機器の腐食問題も解決され、汚水に群がるコバエもいなくなります。

 汚水のにおい対策にぜひご検討ください。

 

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